弦を弾いて

通りすがる祭の帰り道にすれ違った着物が妾の成長を告げる
白線の上でセミが何匹も死んでいた、早くも
街灯灯る公園では小さな画面の中でポケモンを捕まえる大人たち
ぼくはどこに居た?
そう、走っていた
人々は流れる風景
カメラがブレるから酔った
朝まで起きていた田舎町に私や貴方や僕や君の駒は落ちておらず
眠ろうと思ったけど気がかりなことが一つ
けれど床に着けば五分と経たず夢の中


7/11(月)
ぼくは未来を見据えていた
それまで堂々と胸を張って生きていられるように変わっていくんだ、と
全ては繋がっていたんだ
偶然ではなく、必然として訪れたそれは
エヴァンゲリオン弐号機の中でアスカが母親の存在に気づいた時の報われた気持ち(「Air/まごころを、君に」)
きっとこういう気持ちだったのだろう


今、ぼくは自分の足で立っているよ
それに留まらず、既に歩き出している
まだまだ沢山やりたいことがあって叶えたい目標があることに気が付いた
全ては繋がっているのだから、いくらでもやれるさ
そしてたまには立ち止まって、公園の木陰で夕涼みしながらその柔らかな歌声に包まれていたい
この日々が未来のぼくらの糧になると考えたら、怖いものなど無くなった