声がでかいバカの思い通りになる世界

学校が嫌いだった
大人も嫌いだった
狡猾なやり口でやり過ごすクラスメイトを尻目に、ズルも出来ず真っ当な方法でも出来ず、落ちこぼれていった

それでも中学生の頃の自分には希望があった
高校に行けば、親元を離れた寮生活、行きたかった日本人学校
しかしそこは見事なまでにクソみたいな人間が集まった肥溜め監獄
狡猾なやり口でやり過ごすクラスメイトを尻目に、ズルも出来ず真っ当な方法でも出来ず、落ちこぼれていった
負のスパイラルの渦中に身を置き、心身共に疲弊していった

それでも高校生の頃の自分には希望があった
高校を出れば日本に帰れる、ずっと憧れていた日本での生活が出来る、音楽活動が本格的に開始出来る
しかし入りたくもない大学に行き、精神状態がどんどん悪化していった
大学を抜いても日本での生活には想像していたような輝きはなかった
狡猾なやり口でやり過ごすクラスメイトを尻目に、ズルも出来ず真っ当な方法でも出来ず、落ちこぼれていった
負のスパイラルの渦中に身を置き、心身共に疲弊していった

そしてどこにも希望を見出せなくなった
どこにいたって同じだったのだから
嫌になった
怖くなった
これからどうなるのか、怖くて仕方がなかった
ストレスで白髪が一気に増えた
とうとうおかしくなってしまった


大学を辞めたら心が軽くなった
驚くほどに
それから数ヶ月が経ち白髪も減った(人体って不思議

しかし希望は見出せていない
これから何処へ行ってどう生きていくのか、全く想像出来ない

でも何かに期待するのはもう辞めようと思う
期待しすぎてしまうから、どうせ期待した通りにはならない


これまでも、これからも、
不誠実な奴は嫌いで、
信念もプライドも無い奴は嫌い
色んな種類のバカがこの世に蔓延っているが、みんなみんな大嫌い

そんなバカどものせいで疲弊するのは阿呆らしいから、考えたくもないんだけど、なんでかね


良い事、良い事も沢山あった、沢山
それらを大事に抱えて生きていく
闇を照らしてくれる様な素敵な思い出のコラージュの中で

声がでかいバカの思い通りになる世界で、妾は生きない