理想的な世界 3月27日

今年で10年。アメリカに住んで10年になる。
ニューヨークで10歳を迎えた。

「人にやられて嫌な事をするな」という母の言葉は永遠に覚えているだろう。それがいわゆる座右の銘だったと思う。

その時から思春期からは抜け出せないでいる。
ただ、色んな感情は擦れてしまったよ。
男の子と女の子。ちょっとした事が恥ずかしい、あの感じ。
あの感じが大好きだ。でも
今はもう無い。
子供の頃(まだまだ子供だけど)を懐かしんでる自分になるとは夢にも思わなかった。思いたくもなかったのに。
そんな事を最近毎日毎日毎日毎日考えてる。

先に日本に帰り中学生活を送っていた小野寺に「お前中二病じゃね?」と言われ、「厨二病」の存在を知らない自分は、日本にも同士がいる事に大変感動したのを覚えてる。厨二病の正体を知るのはここから3年後ぐらいかな。
当時書いてた歌詞には赤面せざるをえない。
公開されることはないだろうけど、書いた事に対しては全く後悔なぞしていない。

後に訪れた反抗期。日本への憧れ。親への反抗。
二年に一度の夏に帰るだけの日本の記憶に期待や妄想は膨らんでいった。アメリカ大嫌い。早く日本に帰りたい。
そんな日々を中学時代は過ごした。

その後の高校での5年間は牢獄(の様な所)で過ごし今に至る。
後少しで待ちに待った卒業!
憧れ続けた日本での生活!


その憧れは薄れていってる。
日本を、日本人を、見ていると、
オレに希望なんてないと思ってしまう。
ツイッターで呟かれる言葉とか、ネットの書き込みとか、
世界はやっぱり汚れていたんだ。
12歳の頃からオレはすでに知っていたんだ。

理想的な世界なんてどこにもない。

絶望。

オレはオレのままで生き続けるなら、

絶望し続けながら生き続けるしかない、

って、もう、
理解してたんだ。




二十歳になってしまうよ。
永遠にならないと思ってた。
泣きそうだ。