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人と一切の関わりを持たずに生きていける
いつだって自由だ、この両の手に負えない程に

「わたしはあなたが嫌いです。」
この場合の"あなた"とは一般的な誰かを指し示す為に用いる二人称ではなく、ただの記号に過○な□
では"わたし"はどうだろう
痛いのは主観として肉体に至る苦痛?
傷むのは客観として精神に及ぶ苦痛?
肉体の壁は決して越える事が出来ないのに、溢れんばかりの脳髄液と血液と△液がこれでもかと器を押し広げている
なんて不自由なの
無様ね

死んだっていいよ
その"死"は言うなれば一種の芸術作品
何もない平地を歩いてもどこにもいけない様に、きみの"死"が在ろうと無かろうと、この世になんの影響も及ぼさない
「万年工事中の建造物ですか?あれはこの世界の墓標です。完成に向けてずうっと作業しているはずなのに永遠に見えて来ない終わり。生きているでもなく死んでいるでもなく。求めているそれは既にそこに在るというのに、どうして誰も気付けないのでしょうね。」
「。。それは恐らく、わたしがあなたに興味が無いから、ではないでしょうか?」