侘しさは、及ばない
理解しているはずなのにそれを大切そうに抱えているのは何故?
時計の針を読み違えてしまえば済む話じゃないか
雨粒が冷たくもないまま明日になってもどこへも行けない
誰のものでもないまま籠から離れていく
舟が揺れないから船上員が踊り始める
そして、暖かい放射線が降り注ぐ

二人の肢体が同じネックレスを付けていたように、輪っかを覗くとそこにぼくらは居た