akuma no utage

あいうえお作文を作って遊んでた。そんなやり取りをずっと続けられるなんて思ってもなかった。だって何かが終わる事の意味を理解できてなかったんだから。
創作は楽しいし、空っぽの心を満たしてくれる。だって、生きた証を色んな所に遺せるんだよ。
君は、知ってる。ううん、知ってた、のか。

恵まれていた環境は自分が望んでいた環境と違ったから、あの患者は不幸になりたかったんだ。卑屈な心が見せた笑顔を忘れられない。念願叶ったのか、未成熟子として生きてるって事が日記読む限り推測できる。

あの頃の僕にとって夜は特別な時間だった。机の上に置いてあるパソコンの明かりにだけ照らされた部屋。大きいマグカップに砂糖まみれのブラックコーヒーを入れたのと、更に甘い缶コーヒーをいくつか持ち込んだ。おいしいお菓子も、もちろん。今この世界には誰もいない。画面の中で違う人生を送る。幸せとは何か、知っていた。

地獄は終わった。
でも、這いあがった先に天国は無かったんだ。

あいつらはまだ笑ってやがる、畜生。