満たされない

この一生を持ってしても二度と満たされない事を悟った

自分に合った生き方をいくら考えても、答えは出なかった
ただ「生きれない」という一種の思想が影から覗いている事に気付いた

一生を無駄にしている、もしくはある時を無駄にした、と考えずにすむにはどうすればいいのか、解らない

最早救いを求めない
何故なら何が救いに相等するのか解らなくなったから
以前は永遠に生きたいと思っていたがこれ以上罪や恥をこの身に背負いたく無い
この恥の多い生涯に終止符を打てないか?
と、その前にやりのこした事、まだ出来る事はなんだろう。なんて前向きな考え


どうしてこうまでなっても開き直れないのだろう



「大人になれ、酒を飲め、大声で罵れ、煙草を吸え、粉に手を伸ばせ、炎を撒け、悪行を働け、思い出を壊せ、記録を改竄して記憶を偽れ、純潔を殺して勝手に死ね、純潔を!殺して!勝手に!死ね!殺して!勝手に!死ね!勝手に!死ね!死ね!」あの夜、君は只管繰り返していた。ぼくはただ首肯くだけで、二人の夢が叶わない事に気付いた。それでもまだ、生きていく必要はあるのか、考えていたよ。