わたしは知りたい、あなたの事を。

あなたの言動の一つ一つには沢山の意味が隠れていて、わたしは自然の流れでそれらを解読しようとする、自分の物差しで。自らによって導き出された解釈を自らが受け入れる事の出来ない未熟さ故に傷付き、あなたの過去を否定する。そしてあなたに傷を付ける。どこまでも自分勝手に。

わたしは知りたい、あなたの事を。わたしの解釈のどこまでが妄想でどこからが真実なのかを確認するために。その過程で新しい事実が浮かび新しい疑惑も生まれ、互いの傷は増えていくばかり、わたしの手によって。始めからわたしたちには時間が与えられていなかった。なのに、わたしはあなたを、あなたはわたしを、知らないまま繋がった。信用する以上の疑心を残したまま。

楽しい予定を立てた、それまで頑張ろうって。自分が?

駄目な自分を認めてくれる都合の良い存在が欲しかった。それがやっと見つかったから、それに縋っているだけだ。
わたしはどんどん堕ちていく。
それをあなたのせいにする。
そんなわたしをあなたは何度でも許す。
どうしてそんな事が出来るの?狭量なわたしにはきっといつまで経っても解らない。

こんな繰り返しをわたしたちがいつまでも堪えていられる訳が無かった。

疲弊しきったあなたがわたしを殴った。仕方のない事、当たり前の結果。わたしは初めてあなたの前で泣いた。一緒にいたいよ、もう傷付けないで、 知りたくない知りたくない知りたくない!! 一緒にいたくないよ、愛してるよ、ごめんね、これからは気を付けるから。

そうしてまた抜け出せなかった。
知らない事もまだ沢山あるのに。