目は口ほどに物をいう

約一年間勤務していたバイトを今日辞めた
よくしてくれていた方にワインとチーズを頂いた
「ぼく実は今日でバイト最後なんです」という急展開にも関わらずどうやら休憩中に買ってくれていたらしい
お酒はあまり飲まないのだが、嬉しかった

去年の末頃から髪の毛が金色になってからというもの、わたしはカツラを被って勤務していた
眉毛も無いしヅラに違和感もあってなのか、来店してきたお客さんや他の従業員の目線が少し上に向いていた
いつもは目を見て話せない自分なのにそういう所には気付く
胸が豊満な女性が、相手の視線が胸にいってるのがわかる、と言っていた話は本当であった
みなさん、気を付けましょう



優しそうな若い夫婦がお店に来店してきた
旦那さんは眠っている小さなお子さんを抱いていた
奥さんは杖をついていた
二人はきっと気付いていた、ウェイターの視線がほんの一瞬だけ足にいったのに
いつもお客さんを席に案内するときは窓際の席かソファーの席のどちらがいいかを聞いてから案内しているウェイターは、この夫婦に対してお節介をやいて何も聞かずに入り口に一番近い席に案内した
その席に案内してから、そこがキッチンとフロアの出入り口の次に人の出入りが多い所であるという事を思い出した
そうやって自分の浅はかさに気付く
優しさ、傲慢、お節介や気遣い、これらは全て紙一重である