火事

何を隠そうわたしは実家暮らしの学生で、今朝も家族が準備する音で目が覚めた。
耳栓でも買おうかなーと考えていたらマンションの緊急アナウンスが火災を知らせた。
アナウンスをかけてる人が噛みまくりで動揺が伝わってきた。
外から消防車のサイレンが聞こえてきて、これは避難訓練じゃないんだと解った。
事態の深刻さを理解すると一気に全身が目覚めた。
アナウンスによると別棟の一階にある飲食店から出火したらしい。
寝ぼけ眼のままメガネ、携帯、Mac、Macの充電器を取り部屋に転がってたバッグに詰めて部屋を出た。
父は既に出勤済みだったので家にいた母と妹と共にうちを出て、20数階分の階段を降りていった。
途中、杖をついた老人とその家族が階段を降りれずにいた。
手を貸そうとしたが、断られ、先に降りた。
マンションのロビーには住人が何十人かいて、外には消防車が止まっていた。
しかし火は上がっていなかった。
妹が、近くのTSUTAYAスタバに避難しとこうと提案して、三人でマンションを出た。

避難訓練は経験したことあるが、幸いなことに実際に被災したことは一度も無い。
実際に初めて避難というものをして、マンションの避難設備や誘導に関していくつか不満、不安に思う点があった。
まずなによりも、状況の伝達が不明瞭。
マンションのロビーに軽く混乱している住人が溜まってしまい、避難が出来ていない。
「誘導員に従って避難してください」とアナウンスされていたのだが誘導員は一人もいなかった。
階段を降りてる途中で出会った老人等はどうやってか無事ロビーまで降りてきていたが、これが実際に急を要する状況だとどうなっていただろう。

東日本大震災が起こった時はニューヨークにいたから大地震を経験していない。
母と妹は既に東京に住んでいたので大変だったそう。
もし経験していたらMacや充電器を取ってられる程冷静じゃいられないのかもしれない。
万が一に備えてペットボトルの水や非常食など一時期準備していたが、結局それもいつの間にかバラしてた。
災害や避難に関してはもっと考えなきゃいけないと感じた。
でも実際高層マンションに住んでたら避難出来る気がしない。。


スタバについて時間を確認したらまだ朝の8時過ぎで、なんとなく11時ぐらいかと思っていたのでびっくりした。
事態がそこまで大事で無かったので安心していた。
妹は9時からバイトがあるからバイト先に向かうと言って、行った。
自分だったら休むなりひと段落してから行くだろうなぁと思った。

そして二時間後の11時頃にはマンションに戻る事が出来た。


スタバで時間潰してる間、雑誌コーナーにGiGSがあったので読んでいて思ったのだが、いずれこういった雑誌でコラムを書けるようになりたい。