s7きr

あれほど大切にしていた、ずっと捨てられずにいた、様々な物をあっけなくゴミとして処理出来る程に荒んだ心何もしたくないのに、色んな事をしなくちゃいけない誰とも会わず、干渉せずに生きていける程強くなりたい誰と会っても平気な位強くなれた方がよいのだろうけど何処か遠くへ行きたい数年前まで大好きだったバンドも全部もうここにはいないニューヨークから東京に引っ越す時も、そこから今の家に引っ越す時にも、大切に一つ一つをぷちぷちで包んだフィギュアやUFOキャッチャーで取った人形も、全部ゴミ袋にぶち込んだその時に心がこれっぽっちも動かなかったあの頃自分の目に映っていた景色がこんなにも価値の無いものだとは想像もしなかったああなんの為にあんな思いをしてまで生き長らえたのだろうか
でも行かなきゃいけないやらなきゃいけない大人にならなくちゃいけない一生こんなんじゃあ生きてたってしょうがないじゃないか何回繰り返したって、自分以外の何物にもなれないじゃあ何の為に苦しんで誰かに手を差し伸べてもらってまた歩き出した所で落とし穴にはまったりこけたりしてまた誰かに手を引いてもらってゴールの見えない道を這う必要があるのだろう
丁度良い按配で生きたい