日記11/17

植物園に行ってきた
昨日だか一昨日に「植物園」という言葉が突然頭に浮かんだ
その単語が現在ひっそり作ってるデモ音源に雰囲気が合ったので採用した
植物園といってすぐに連想したのが、少年サンデーで連載していた漫画「金色のガッシュ!!」の最初の方に出てきた植物園
主人公が学校をサボり訪れていたあの空気感をなんとなく思い出して、読んでいた頃を思い出し懐かしい気持ちになり、実際に植物園に行ってみたくなった
調べたら意外と都内にもあるもんで、久しぶりに自転車に乗って出かけた

植物の知識どころかぶっちゃけ興味すらなく、ただどんな所か自分の目で確かめたくて行ったものの、凄く良かった
その植物園では、都心部に位置するのを忘れるほど静かで穏やかな時間が流れていた
広くはないが、平日の昼過ぎというのもあってか人も少なく、有意義な時間を過ごせた
園内を一回りしてから、図書コーナーという植物に関する図書が沢山並ぶコーナーに腰をかけ、多肉植物やサボテン、観葉植物に関する書籍を読んでいた

園内では期間限定で写真の専門学校の生徒の展覧会が行われており、様々な植物のコーナーに紛れて写真が飾られていたのだが、正直写真に対しても興味が無いのでそれらに対して特に何も思っていなかった
すると、図書コーナーでサボテンに夢中になっていた頃、園内にその学生と先生と思われる集団がやってきた
園内を回りながら順に飾ってある作品のプレゼンをする学生の声とそれに対する先生のコメントが園内に響いていた
何か一つの事に対して情熱を持てない自分は専門学生にはなれないなぁと思った
そんな事を考えながら、聞き耳を立てていた訳では無いのだが、耳に入ってきた先生の話が印象的だった
それは、展示会に訪れた際にそこで見た作品が好きでない場合、日本人は特にクレームも批判も言わずに去り二度と来ないから怖いと外国人が言っていた、という話
(批判を言われない場合、そのアーティストには釈明するチャンスも無い、とも勝手に解釈)
一度気を惹かれなかったら二度とそのアーティストの展示会には行かない
確かにそうかもなぁと思った
ただ、学生の場合はそんな事はない
学生がやっている事だから許される事がたくさんある
だからこそ、色々試して、失敗して、挑戦して欲しい、といった事を言っていた
励ましの言葉であると思うのだが、自分はより、専門学生の道のりは険しいなぁ、と思った

そしてその集団が去る頃、占領していた図書コーナーに小学生らしき女の子がやってきた
視線を向けなかったためはっきりとはわからないが、図書に手をつけずすぐに机に向かった所を察するに、どうやら宿題をやっていたよう
宿題や勉強をするには隠れスポット的に良いなぁと思った
そんな空間で、自分は歌詞を考えたり、野草の図鑑を読みながらのんびりと過ごした

自転車で30~40分と決して近い訳では無いがまた近いうちに行くと思う
徒歩圏内だったら週に一回くらいのペースで行くだろうなぁ
ゆったり過ごす時間、過ごせる空間の心地良さに癒された

と同時に、ふとした瞬間に、自分はどうしようもないほどに憎しみが深い人間だと痛感させられた
嫌いな物や許せない事や軽蔑する人が多過ぎる
いつかは毒の無い世界の住人になりたい