サンタさんがいる事を疑わなかった少年が、サンタさんがいると信じるようになった
信じているという事は同時に信じたいという願望でもある
空想科学に熱を入れるのはきっとそういう事
ヒューマンドラマが苦手なのはきっとそういう事
まだ世界がひっくり返る何かに期待しているから死んでないってだけなのに、どうしてこうも何も無い処に執着しているのだろう


畦道歩いて誰の影を仰ぐ
空に雲ができるまで木陰に隠した
暑いのか寒いのかわからなくなるまで待ち惚け
夜が来なければ、朝が来なければ、と繰り返す

ぼくは生きているあなたのその瞳がこわい
可笑しくて声に出して笑ってしまった
溢れ出したそれはもう止められない
馬鹿みたい