人を呪わば穴二つ

平気な顔で嘘を吐く奴は大嫌いだ
そいつの言葉はたったの一言も、どんな些細なものでも信用出来ない
疑心暗鬼になったぼくは、やがて他人が信じられなくなる

死んで欲しい程誰かを憎んでいる
殴り殺したい奴がいる
社会的に抹殺してやりたい奴がいる

でも、ぼくは平気さ
今日まで生きてきたんだ
そんなクズの為に自分の人生を棒に振るつもりはさらさらない
人を呪わば穴二つ
ぼくは平気さ
ぼくは平気さ


夜、眠れない
少しずつ、少しずつ、心が侵蝕されていく
少しずつだけど、着実に
世界は色を失くしていく
あんなにも魅力的に見えて焦がれていた世界は、なんてくだらないのだろう

どうして、

みんな、

そんなにも、



汚れているの